ドルウェアの起動作業は、バックエンド・システムから実施することが一般的です。ミドルウェアの停止作業はその逆となり、
フロントエンド・システムから実施することが一般的です。
例えば、WASからDB2やWebSphere MQを参照している場合、起動順序はDB2やWebSphere MQを起動した上でIHSとWASを起動
する流れにし、停止順序はIHSとWASを停止した上でDB2やWebSphere MQを停止する流れにします。
上記ではIHSとWASを一括りにしましたが、IHS、WASは以下のような複数のプロセスで構成されており、これらのプロセスの起
動順序・停止順序についても考慮が必要になります。
• IHSプロセス
• (IHS管理サーバー・プロセス)
• アプリケーション・サーバー・プロセス
• デプロイメント・マネージャー・プロセス
• ノード・エージェント・プロセス IHS、WASを構成するプロセスの起動は、管理する側から管理される側という順序で実施することが一般的です。停止はその逆
となり、管理される側から管理する側という順序で実施することが一般的です。
IHS、WASの起動 IHSプロセス:
起動コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
停止コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
IHS管理サーバーは、IHSをデプロイメント・マネージャーの管理対象として統合する構成において、IHSをノード・エージェント経由で管理しない場合に必要になります。主にIHSとWASを共存させない構成で使用します。
IHS管理サーバー・プロセスの起動・停止には、
UNIX/Linux環境ではadminctlコマンド、
Windows環境ではhttpd.exeコマンド(Windowsサービス)
を使用します。
IHS管理サーバー・プロセス:
起動コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
停止コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
WASプロセスの起動・停止
WASの主なプロセスには、デプロイメント・マネージャー・プロセス、ノード・エージェント・プロセス、アプリケーション・サーバー・プロセスがあります。各プロセスの起動・停止にはWASコマンド行ツールを使用します。なお、管理セキュリティー機能を有効化している環境では、各プロセスを停止する際に認証のための管理ユーザー名とパスワードが必要になります。
デプロイメント・マネージャー・プロセスとノード・エージェント・プロセスが起動している状態であれば、WAS管理コンソールからアプリケーション・サーバー・プロセスの起動・停止を行うことも可能です。
デプロイメント・マネージャー・プロセス:
起動コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
停止コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
ノード・エージェント・プロセス:
起動コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
停止コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
アプリケーション・サーバー・プロセス:
起動コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
停止コマンド
UNIX/Linux環境:
Windows環境:
Windows環境では、Windowsサービスを使用してデプロイメント・マネージャー・プロセスの起動・停止、ノード・エージェント・プロセスの起動・停止を行うように設定することも可能です。Windowsサービスへの登録にはWASService.exeコマンドを使用します。