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2020年10月14日水曜日

ディープラーニング その7

第7章 強化学習と生成モデル

ランダムに操作を繰り返し、正解に近い操作を行った時に高い報酬を与えることで学習させていく方法を強化学習とよぶ。代表的な例としては囲碁の AI であるAlphaGoなどがある


強化学習では行動の最終的な報酬の期待値をQ値と呼びます。また Q 値を求める関係をQ関数と呼び、学習方法によってはQ関数が異なります


最初に計算された Q 値と、実際に行動して得られるQ 値の期待値との差をQ 値に反映させるQ関数を使用する学習方法をQ 学習と呼ぶ。 Q 学習が次のQ 値を期待値で計算するのに対して、 SARSA では実際にもう一度行動させてQ 値を更新する。

またモンテカルロ法では報酬を得られるまではQ 値を更新せず、報酬を得たタイミングで今までを行った行動のQ 値を一気に更新する。AlphaGoはモンテカルロ法を取り入れている


Q 学習にディープラーニングを取り入れたものをDQN(Deep Q Network) と呼びます。

状態を入力値、Q 値を出力として学習を行います


GAN は ジェネレータとディスクリミネータという二つのニューラルネットワークで構成される。画像を生成する場合、ジェネレータはノイズから画像を生成し、ディスクリミネータは実際の画像とジェネレータが生成した画像の真偽を判定します。ジェネレータはディスクリミネータをだませるように学習し実際の画像に近づけるという手法をとります。

2020年10月13日火曜日

ディープラーニング その6

第6章 ディープラーニングの仕組み

6.1 活性化関数

ニューラルネットワークの隠れ層のユニットでは以下の流れで計算を行う

①前の層から渡される複数の入力に、ニューロン間の結合の強さを表す重みを乗じて足し合わせる

②①にニューロンの反応性の偏りを表すバイアスを加算する

③②の結果に対し活性化関数によって次の層にどのように値を伝播させるか調整する


tanh 関数のグラフはシグモイド関数のグラフに似た S 字の形状になります

シグモイド関数の出力値が0から1の範囲に収まるのに対し、tanh関数の出力値は-1から1の範囲に収まります


ReLU 関数は入力が0以下の場合は0を出力し、0を超える場合はそのまま出力します


ReLU 関数のグラフは0以下の領域を見て水平ですが、 leaky ReLU 関数のグラフは0以下の領域では穏やかな傾斜になります


全結合ニューラルネットワークにおける隠れ層の活性化関数として、 ReLU 関数が主流となっている。

 ReLU 関数はシグモイド関数と比べて勾配消失問題が起きにくい


一般にニューラルネットワークネットワークの出力層の活性化関数として、回帰問題の場合は恒等関数、二値分類問題の場合はシグモイド関数、多クラス分類問題の場合はソフトマックス関数が用いられる


6.2 最適化法

ディープラーニングにおける学習とは、大量のデータによる試行によって重みやバイアスなどのパラメーターを自動で調整することである。

これに対し分析者が調整しなければならないパラメータをハイパーパラメータと呼ぶ。

ハイパーパラメータの例として学習でパラメーターを更新する量を調整する学習率や隠れ層のユニット数があげられる。

またハイパーパラメーターを自動で調整する手法もいくつか存在する。例えばランダムにハイパーパラメータを試していくランダムサーチや、ハイパーパラメータの全ての組み合わせを試すグリッドサーチなどがある


ニューラルネットワークにおける最適化では、いくつかの問題が考えられる。

例えばある限られた空間において誤差が最小となる局所最適解にとらわれ、真の解である大域最適解にたどり着けない場合が考えられる。

また、パラメーター空間においてある次元から見た場合は最小値であるが、別の次元から見た場合は最大値となる鞍点の存在もあげられる。鞍点の周辺では勾配が殆どなくなり、学習が停滞するプラトーと呼ばれる状態に陥りやすい


ディープランニングでは勾配降下法を用いて最適化する。

勾配降下法は誤差関数の偏微分に基づいてパラメータを調整する手法である。まず基本的な方法としては偏微分の値に学習率を掛けた値を用いてパラメータを更新する。


この更新をランダムに選択したデータを用いて行う場合、確率的勾配降下法(SGD)と呼ぶ。

より発展的な手法として、毎回の更新量の慣性として利用するモーメンタム、学習率を自動で調整する  AdaGrad 、 AdaGrad の改良版でより最近のパラメータ更新を重視して学習率を調整する RMSprop やAdaDelta 、 AdaGrad や  RMSprop 、  RMSprop の長所を取り入れた Adam などが挙げられる


前の層のユニット数を考慮した重みの初期値で、活性化関数が ReLU 関数の場合て有効とされるのは He の初期値である


6.3 テクニック

機械学習では入力データの値の範囲を揃える正規化を行うことで学習がうまく進む場合がある。

中でもデータの分布の平均が0、分散が1になるように変換する標準化がよく使用される


過学習とは学習を進める結果、訓練誤差が小さくなったが、汎化誤差が大きくなってしまった状態を指す


ドロップアウトはニューラルネットワークの一部のノードを無視しながら学習を行う手法で過学習抑える効果があります


ドロップアウト は毎回ネットワークの経路が異なるので、アンサンブル学習を行っているとみなすことができる。

ドロップアウト率はハイパーパラメータとして設定する。


過学習に陥る前に学習を打ち切る手法はearly stopping(早期終了)です。

チェックポイントを利用してearly stoppingを実装することがありますが、学習を打ち切る手法そのものの名前ではありません


過学習を抑える手法の一つには正則化がある。

 L 1正則化は不要な入力に対する重みが0になるように働く。

 L 2正則化は重みが大きくなりすぎないようにすることで滑らかなモデルを作る。

また、L 1正則化と L 2正則化を組み合わせて特に線形回帰に適用した場合に Elastic net という


ニューラルネットワークでは、入力層に近づくほど誤差が小さくなる傾向があるため、層が深いネットワークでは勾配消失問題が起こりやすくなります。

活性化関数としてReLU関数を用いることで勾配消失を低減することができます


ミニバッチ学習では、訓練データをバッチサイズごとに分割して学習する。バッチサイズが決まると訓練データ全体を学習に使うのに必要なイテレーション数が決まる。訓練データ全体を1周分使って学習した時、1エポック学習したという


6.4 CNN

画像認識でよく使われる CNN は畳み込み層とプーリング層を持つニューラルネットワークである。畳み込み層ではフィルターによる処理を行い、画像の特徴を抽出した特徴マップを得る。

プーリング層では畳み込み層で得た特徴マップを縮小することで、対象物の位置のずれに対し頑健にすることができる


CNN 畳み込み層では入力データにフィルタ(カーネル)を重ね積和計算を行っている。

この時フィルターをずらしていく幅をストライドという。

また、フィルターを適用する前に入力データの周囲を0などで埋めてサイズを広げることをパディングとよぶ

出力される特徴マップのサイズは入力データのサイズやフィルターのサイズにストライドやパディングの幅によって決まる


GoogleNetの特徴であるinceptionモジュールは異なるサイズの畳み込み層を並列につないだものである.

表現力を落とさずパラメータ数を削減する効果がある。

また、ネットワークの途中で分岐して分類を行う AuxiliaryLoss も GoogleNetの特徴であるAuxiliaryLoss により誤差を効率よく伝えることができる。

さらに全結合層の代わりに Global Average Pooling (GAP) を導入していることにも注目したい。 GAP の導入もパラメータ数の削減に貢献している。


ResNet は畳み込み層と Shortcut connection を組み合わせた残差ブロックを導入したところで飛躍的に層の深いネットワークを構築することができるようになった。


6.5 RNN

RNN では時系列データに対し過去の情報を考慮した推論ができる


実際の時系列タスクでは、 RNN を拡張した LSTM(Long Short Term Memory) がよく用いられる 。

LSTM ブロックは長期の情報を保持するためのセル(CEC)と、入力ゲート・出力ゲート・忘却ゲートの三つのゲートを持つ。

 LSTM ではこれらの仕組みによって勾配消失問題や、時系列のを扱う上で問題となる入力重み衝突および出力重み衝突に対処することができる。

ほかにも LSTM をよりシンプルにした GRU という手法が用いられることもある。 GRU ブロックは更新ゲートとリセットゲートという二つのゲートを持つ。


単純な RNNを LSTM などに拡張しても、それだけでは勾配爆発を防ぐことは出来ません。

勾配クリッピングは勾配が閾値よりも大きくならないように制限することで勾配爆発をしていきます


時系列データの予測する予測をする時に未来の情報を入力して良い場合は BiRNN は使用することで精度の向上が更新できる


6.6 学習済みモデルの利用

あるタスクのために訓練した学習済みモデルを別のタスクに適用する手法を転移学習という


学習済みモデル(教師モデル)に入力したデータと予測された出力を学習データとして新しいモデル(生徒モデル)を訓練する手法を蒸留という。

蒸留によって予測精度を保ったまま、よりシンプルで軽量なモデルを作成できる。

シンプルなモデルでも精度を保つことができるのは生徒モデルがクラス間の類似度を学習するも学習するからだと言われている


教師モデルから生成したラベルにはそれぞれのクラスである確率が出力されているため、生徒モデルはクラス間の類似度も学習することができる

2020年10月12日月曜日

ディープラーニング その5

第5章 ディープラーニングの概要

5.1 ディープラーニングとは

入力層と出力層で構成される単純パーセプトロンでは線形分類しか行うことができないが、入力層と出力層の間に隠れ層を追加した多層パーセプトロンを用いることで非線形分類を行うことができる。

多層パーセプトロンでは多くの隠れ層を追加することによって勾配消失問題が発生し学習がうまくいかなくなることがある。


ニューラルネットワークの隠れ層を増やすことによって隠れ層を遡ることに伝播していく誤差がどんどん小さくなりゼロに近づく勾配消失問題が発生します。また隠れ数を増やすことにより計算コストが高くなるため計算処理に優れた演算処理が必要となりました。


ニューラルネットワークの隠れ層を増やすことで、より複雑な関数を表現することができる。しかしを増やすだけでは誤差逆伝播法で勾配が消失してしまう。そこで事前学習やファインチューニングの手法を用いることで、深層でも誤差が適切に逆伝播されるようになった


多層パーセプトロンを用いたニューラルネットワークに置いて、隠れ層が深いニューラルネットワークをディープニューラルネットワーク(DNN) と呼びます。

 DNN は人間や動物の脳神経回路をモデルとしたアルゴリズムを多層構造化したもので大規模で高次元なデータを処理することができます。 DNN はハードウェアの問題だけではなく勾配消失などといった問題点を抱えています。


5.2 ディープラーニングの手法

5.2.1 自己符号化器について

オートエンコーダを多層化すると勾配消失問題が生じるため複雑な問題を解決することは困難だった。ジェフリー・ヒントンは各層を単層のオートエンコーダに分割し入力層から繰り返し学習する積層オートエンコーダを提唱し、汎用的な オートエンコーダの利用可能にした。


オートエンコーダとは入力層と出力層からなる可視層と隠れ層の2層からなるニュートラルネットワークです。

入力層と出力層に同じデータを用いることで隠れ層には入力の情報が圧縮された情報が反映される。


積層オートエンコーダに線形回帰素を追加すれば回帰を行うニューラルネットワークになり、ロジスティック回帰層を追加すれば分類を行うニューラルネットワークとなる。

オートエンコーダを積み重ねるだけでは特徴を抽出することができない教師なし学習であるため、ロジスティック回帰層を足し、最後にネットワーク全体で学習を行い教師あり学習を実現します。積層オートエンコーダは事前学習とファインチューニングを行うことで構成されます。


ジェフリー・ヒントンは事前学習の手段として積層オートエンコーダを提唱した同年、制限付きボルツマンマシンを積み重ねた深層信念ネットワークも提唱している。

制限付きボルツマンマシンは可視層と隠れ層の2層からなり、ユニット同士は違う層のユニットのみを接続することができるという制限がある。層同士の関係を確率モデルとして表すことができ入力データを再現できる。

オートエンコーダを追加されたものを積層エンコーダといい、ジェフリー・ヒントンが入力層に近い層から順番に学習させる逐次的な方法として提唱した。各層を順番に学習していくことでそれぞれの隠れ層の重みが調整されるため、全体的に見ても重みが調整されたネットワークが出来上がる。このオートエンコーダを順番に学習することを事前学習と呼ぶ

事前学習は有用な手法であったが各層の重みを最適化するため全体の学習に必要な計算コストが高いという欠点がある。ディープラーニングの研究が発展するにつれ事前学習を使用する機会が少なくなった。勾配消失問題の原因である活性化関数を工夫することで事前学習を行わなくともよい手法が見つかった。

深層信念ネットワークは2006年にジェフリー・ヒントンによって提唱された。それ自体は教師ラベルを必要としない教師なしの手法である。多層のネットワークである深層信念ネットワークの各層を制限付きボルツマンマシン都市とみなして、層ごとに学習することで深層信念ネットワークを学習することができる


5.3 ディープラーニングの計算デバイスとデータ量

GPU は映像や3DOG などの同一画面に同じ演算を一挙に行う。大規模な並列演算処理を行うことができる。画像処理以外にも、テンソルによる計算が主になるディープランニングの計算に最適された GPU のことを GPGPUと呼ぶ。ディープラーニングの実装用のライブラリーのほぼ全てが NVIDIA社製のGPU上で

計算をサポートされている。 Google 社はテンソル計算処理に最適化された演算処理装置である TPU(Tensor Processing Unit) を開発している


ディープラーニングを利用する上で、 GPU は重要な計算資源である。 GPU は CPU と比較した時、同じ演算を一挙に行うという点で優れており、ディープランニングのように幾度とないループ処理を高速に行うことに優れている。一方 のCPU は様々な種類のタスクを順番に処理という処理をするという点で優れている。


GPU は画像処理などの演算を行う役割を狙っています。大規模な並列演算処理を行う点で優れています。

ディープランニングでは、行列計算やベクトルの計算(テンソル)が主になり、大規模な並行演算処理が必要となります。そこで画像処理以外に使用し、ディープランニングの計算に特化した GPGPU が開発されました。

第三次 AI ブームにおいて大規模な行列計算を並列で行うことができる GPGPU の演算処理の向上がディープランニングの急速な盛り上がりを支えました。


ディープランニングの学習の目的は、モデルが持つパラメーターを最適化することです。そのためディープニューラルネットワークではネットワークが深くなればなるほどその最適化すべきパラメーター数も増えるので必要な計算量も増加します。

データ量の目安となる経験則が存在し、「バーニーおじさんのルール」という経験則によるとモデルのパラメータ数の10倍のデータ数が必要であるとされています。

この経験則によるとアレックスネットと呼ばれるモデルのパラメータ数は6000万個のため必要なデータ数は6億となります。


ディープラーニングの学習には、一般的に豊富な計算資源が必要となりますが、一部の大企業除いて大規模な計算環境を整えるにはコストの面から困難であるため、共有可能な環境を整備することが必要となっています。

学習時には大量のデータをメモリにロードし、反復しながら精度を高めていく計算が必要であるため計算性能が重要視されます。


ディープランニングの学習には一般的に豊富な計算資源が必要となりますが、一部の大企業を除いて大規模な計算環境を整えるには、コストの面から困難であるため、共有可能なクラウドサービスなどの環境を整備する必要があります。

クラウドサービスでは必要な量に応じてリソースを素早く増減することができます


ディープランニングの計算プラットフォームとして半導体メーカー NDIVIA が提供する GPU コンピューティング向け総合環境である CUDA が挙げられる 。C 言語独自拡張しているため C 言語のプログラミングの経験があれば扱いやすく NDIVIA 社のGPU に最適化されている。TensorやChainerといったフレームワークは CUDA のアクセスをサポートしている。 

2020年10月11日日曜日

ディープラーニング その4

4章 機械学習の具体的な手法

4.1 学習の種類

教師あり学習

正解ラベルが未知であるサンプルに対して正解ラベルを予測するモデルを生成する

教師なし学習

データセット内の未知の構造を既存のラベルなしにモデル化することを目的とする

アンサンブル学習

複数の学習モデルが協調し、正解ラベルを予測するモデルを生成する

半教師あり学習

教師あり学習と教師なし学習を組み合わせた手法でラベル付きデータとラベルなしデータの両方を含むデータセットを使用します。必要十分なラベル付きデータが用意できない場合でもより精度を高めることができますが、ラベルなしデータに基づいてモデルが行った予測の精度が確認できないため、教師あり学習より精度が低くなる可能性があります。

強化学習

エージェントが得られる報酬を最大化するためにどのように行動するべきかを学習する



モデルとは入力値から出力値を予測するためのルールのことです。機械学習における学習とはモデルを調整することを言います

4.1.1 分類

教師あり学習における分類問題でデータを3種類以上のカテゴリーに分ける場合を他クラス分類という。

一方、データを類似度によってグルーピングするクラスタリングと呼ばれる手法もデータを分けるという意味では共通している。しかし、クラスタリングは教師なし学習の一種であり、分けるべきカテゴリーを明示的に指定することはない


4.2 代表的アルゴリズム


アルゴリズム

用途

教師あり学習

線形回帰

回帰

ロジステック回帰

分類

決定木

回帰・分類

ランダムフォレスト

回帰・分類

ブースティング

回帰・分類

サポートベクトルマシン

回帰・分類

ニューラルネットワーク

回帰・分類

教師なし学習

k-means(k-平均法)

クラスタリング

主成分分析

次元削減


半教師あり学習は ブートストラップ法とグラフベースアルゴリズムの大きく二つの手法に分かれます。

ブートストラップ法 は学習したモデルを用いて正解ラベルなしデータの推論を行い、推論結果をもとに正解ラベルなしデータに対して正確ラベルを付与しながら学習を進めていく手法です

グラフベースアルゴリズムはデータとデータの近さ(類似度)をもとに近いものは同じラベルだろうと考えて正解ラベルありデータから正解ラベルなしデータに正解ラベルを伝播しながら学習を進めていく手法です



4.2.1 アルゴリズムの内容

線形回帰

回帰は株価の予測や気温の予測といった問題に対して使われ、予測結果を連続値で出力するある事象を予測する際に必要となる値を説明変数、予測の対象となる値を目的変数という回帰分析をする際にはいくつかの手法がある。

利用する説明変数が一つのみの場合は単回帰分析といい、複数の場合は重回帰分析という。

また変数の数だけでなく変数の関係から回帰の種類を分類でき、特に説明変数と目的変数の関係を直線で表現できる回帰を線形回帰という

ロジスティック回帰

ロジスティック回帰は出力にシグモイド関数を用いることで確率を得ることができます。

例えば出力の値が0.5以上であれば正例、0.5未満であれば負例と設定しておくことで確率を元にデータを2種類に分類します。

決定木

選択肢がフリー状に枝分かれしていくモデルを構築しデータを選択肢に当てはめていくことで出力を決定する機械学習の手法を決定木という。

ランダムフォレスト

複数の決定木による多数決で最終的な出力を決定する手法をランダムフォレストという。

ランダムフォレストにおけるそれぞれの決定木はブートストラップサンプリングによってランダムに抽出したデータによって構築される。

ランダムフォレストのように複数の学習器を組み合わせた手法はアンサンブル学習と呼ばれる。アンサンブル学習の主な手法にバギングとブースティングがある。

バギング

ブースティング

バギングとブースティングも抽出した一部のデータを用いて複数の学習器を構築するが、バギングは並列的に学習することで比較的高速に学習し、ブースティングのは前の学習の結果を利用して逐次的に学習することで比較的高い精度を出す傾向にある。ブースティングを用いたアルゴリズムとして adaboost や勾配ブースティングが有名である。

サポートベクトルマシン

サポートベクトルマシンはマージン最大化という考え方で構成されており条件として線形分離ができなければならない

ニューラルネットワーク

人間の脳にはニューロンと呼ばれる神経細胞が数多く存在しネットワークを構成している。この人間の脳の神経回路を再現したアルゴリズムのことをニューラルネットワークと呼ぶ。ニューラルネットワークは入力層、隠れ層、出力層から構成される。隠れ層を深くしたディープランニングの登場により精度が向上し大きな注目を集めることになった

k-means

クラスタリングをするためのアルゴリズム。

クラスター(グループ)の数を決めて、同一のクラスターのデータの距離が近くなるように調整する

主成分分析

主成分分析はデータの中で相関を持つ多数の特徴量から、相関のない少数の特徴量へと次元削減する手法です。

似た特徴が多く存在するとデータが区別しにくくなり精度が下がりやすくなります。

主成分分析で次元を圧縮しデータを解釈しやすい状態にすることで精度の向上と計算量の削減が見込めます。



4.3 訓練データとテストデータ

機械学習の目的は、手元にあるデータを学習し特徴を掴むことによって、未知のデータに対して正しく予測・識別できるようになることである。この未知のデータに対する予測能力のことを汎化性能を呼ぶ。

最もシンプルな方法としてはモデルの汎化性能を評価するためデータ全体を訓練データとテストデータに分割する。


訓練データを用いてモデルの学習を行い、データの特徴を掴み、学習済みモデルを作成する。その後、テストデータを使用して学習済みモデルの汎化性能を評価する。

また訓練データに対してのみ予測能力は優れておりテストデータに対しての予測能力つまり汎化性能が劣ってしまう現象のことを過学習と呼ぶ


機械学習における検証の方法でデータの一部を学習データに使い、残りをテストデータに割り当てるというシンプルな方法をホールドアウト検証という。


これとは別によく利用される検証方法としては K 分割交差検証がある。K-分割交差検証ではデータをK個のサブセットに分割する。k-1個のサブセットのデータで学習を行い、残り一個のサブセットのデータでテストを行う。学習・テストに使うサブセットを換えながらえながらこれをk回繰り返す。 K-分割交差検証は少ないデータでも効率よく学習できるという利点がある


4.4 評価指標

2値分割において予測した分類結果と実際の正解ラベルをまとめてまとめた以下の表は混同行列と呼ばれる。


分類結果

スパムメールである:真

分類結果

スパムメールではない:偽

正解ラベル

スパムメールである:真

真陽性

(True Positive TP)

偽陰性

(False Negative FN)

正解ラベル

スパムメールではない:偽

偽陽性

(False Positive FP)

真陰性

(False Negative TN)


正解率= (TP +TN) / (TP + FP + TN + FN )

 全データの中で予測が当たった確率

適合率 = TP / (TP + FP)

 真と予測した中で、正解した(実際の真)割合

再現率 = TP / (TP + FN)

 真のデータの中で正解した(実際の真)割合

F= 2 * 適合率 * 再現率 / (適合率 + 再現率)

 適合率と再現率の調和平均 適合率と再現率とはトレードオフの関係にある



例)

工場で出荷する製品の不良品かどうかを機械学習で識別するとします。

1万個の製品中に不良品が50個含まれているケースで不良品を一個も見つけられなかった場合正解率は99.5%となる。

良品と不良品の割合に大きな差があるため正解率だけでは適切に評価できないこうした場合、他の評価指標を用いて精度を測ることができる。

不良品を見落とすことを避けたい場合は再現率が、ある良品を不良品と誤判定することを避けたい場合は適合率が指標として適する


2020年10月10日土曜日

ディープラーニング その3

第3章 人工知能の問題点

価値という仕事は範囲が広くまた日常とも密接に関わっており様々な場面を想定しなくてはなりません。選択肢の中で最も高い汎用性を求められる仕事です。


フレーム問題は人工知能が考える必要性の小さい可能性まで計算し計算能力が追いつかなくなってしまう問題です。人間ではあればあまりに小さい可能性は無意識のうちに無視して考えることができますが、現在の人工知能はこれはできません。


シンギュラリティとは技術的特異点が表す単語であり、人工知能の文脈で使用される場合、人工知能が自分の能力を超える人工知能に生み出せるようになる時点を表すことが多いです


記号と意味を紐づけるには外界と相互作用するための身体が必要であると考えられています。

例えば卵を理解するには実際に触ってみる必要があります。重みや冷たさ、強く握るとわれてしまうもろさなどを含めて卵という概念を理解するには身体が必要だという考え方に変換していきました。


2020年10月8日木曜日

ディープラーニング その9

 覚書

9章ディープランニングの応用に向けて

9.1 目的の明確化

  • 誰が使うのか

  • どのように使うのか(どのように運用するのか)

  • どういう成果につなげるのか



9.2 データの収集・利用

9.2.1 データの収集

システムの目的に合わせたデータの収集することからスタートする



代表的な共有データセット

データセット

説明

MINST

手書き数字データセット、28ピクセル×28ピクセルのグレースケールの画像で6万枚の訓練データと1万枚のテストデータで構成されている

CIFAR-10

一般物体認識のベンチマークとして使われる画像データセット、6万枚の32ピクセル×32ピクセルの画像で構成され、10個のクラスがラベリングされている

CIFAR-100

CIFAR-10と同様に一般物体認識のベンチマークとして使われる画像データセット。6万枚の画像に100個のクラスがラベリングされており、各クラス600枚ずつの画像で構成されている。

MegaFace

ノイズデータを混ぜた大規模な顔認識データセット

672000人の顔写真が470万枚用意されている

Boston-Housing

ボストンの住宅価格データセット、住宅の平均部屋数や犯罪発生率、税率といった地域情報と住宅価格の関係を定義したもの



9.2.2 データ利用条件

主な知的財産権

権利の種別

権利の性格

著作権

知的財産権の一種であり、美術、音楽、文芸、学術など作者の思想や感情が表現された著作物を対象とした権利である

特許権

知的財産権の一種であり、自然法則を利用した技術的思想の志う作のうち高度のもので、産業上利用できるものについて、一定期間独占的に利用できる権利である

営業秘密

秘密管理性、有用性、非公知性の3つの要件を満たすものを不正競争防止法上の営業秘密という

個人情報

生存する個人に関する情報であって、特定の個人を識別できる情報を個人情報という




9.2.3 著作権法

AI の研究開発に関連する規定として、もともと著作権法第47条がありました。

世界的に見ても AI 開発に対して柔軟な規定でしたが、法改正によりさらに柔軟性を高めました。

改正著作権法では、特に著作物の非享受利用と軽微利用について新たに定められました。

非享受利用

他人の著作物(画像や音楽などのコンテンツ)を視聴者などの知的・精神的欲求を満たす行為を得る目的(著作物を享受する目的)で利用しない場合は、著作権者の同意なく利用が可能となりました。

軽微利用

著作物の利用促進に資する行為で、権利者に与える不利益が軽微である一定の利用を行う場合は、著作権者の同意なく利用が可能となりました



適用例

  • コンピューターを用いて情報解析を行いその結果を提供することができる

  • 情報解析を行う他人のために AI 研究開発用データセット作成・譲渡することができる

  • 情報解析や技術開発など、他人の著作物を享受する目的でなければ著作者の同意がなくとも利用できる



9.3 AI開発の進め方

9.3.1 AIの活用方法

  • AIサービスの活用
    GCP
    IBMのワトソンなどのAPIを利用

  • 機械学習ライブラリまたはツールによる開発
    TensorFlow
    など



9.3.2 開発手法

システム開発における代表的な開発手法にウォーターフォール型とアジャイル型がある。

ウォーターフォールの特徴として

  • 要件不足や認識違いにより手戻りの作業は発生しやすい

  • コストやスケジュールを管理しやすい

が挙げられ。

アジャイル型の特徴として

  • 試行錯誤が必要な開発に適している

  • コストやスケジュールを管理しにくい

  • 仕様変更に柔軟に対応可能

があげられる。

日本において従来のシステム開発のほとんどで採用されているウォーターフォール型は AI 開発と親和性が低いと言われている。

AI 開発時に契約や開発が進まない課題に対して経済産業省は AI ・データ契約ガイドライン検討会を設置し、アセスメント、 POC 、開発、追加学習の四つの段階で契約を締結しながら開発を進める探索的段階型を提唱している。



9.4 AIの運用・保守

9.4.1 信頼性の確保

透明性リポートが各社ので出されている



9.4.2 運用期間中の問題への対応

AI に関して倫理的な問題や価値観の問題が議論されている。

代表的な事例としては
Google
社が開発した Google Photosが黒人男女に対してはカテゴリをゴリラであると判定した事例や
マイクロソフト社が開発したTayがヘイト発言・差別的発言をした事例が大きく問題となった。

また、米国のCOMPASというプログラムが、白人より黒人の再犯率が高いと判定した事例も注目された。



9.5 各国の取り組み

9.5.1 各国の動向

米国政府は2016年の10月と12月に

AI に関する研究開発の重要性と推進のために求められる施策を示した報告書」

AI の社会実装に向けた課題を網羅的に整理した報告書」

AI の社会実装に伴う雇用への影響と経済的インパクトの対応示した報告書」

の三つの報告書が発表され AI の社会実装に向けた具体的な検討が開始されました.



欧州委員会は AI の次期研究及びイノベーションのために研究開発支援プロジェク「HORIZON Europe」についての案を公表しました。2021年から2027年の7年間の研究助成対象とし、現行の欧州最大の支援プロジェクトからさ割2割以上の予算が割り当てられています。

欧州委員会の案では

  • スーパーコンピュータ

  • AI

  • サイバーセキュリティ

  • デジタルスキル

  • デジタル技術

の幅広い利用の保証という五つの分野に焦点が当てられています



ドイツ連邦政府は20187月、 AI の研究開発やり活用においてドイツ及び EU は世界を先導するために取り組むべき事項などを示した AI 戦略の骨子となる文書を公表した。

同文章は、2017年に公表した国家戦略 industrie 4.0の自律システムに関する勧告に基づいて作成されたものです。 AI 研究の強化やスタートアップ企業への投資など、 AI に関してドイツや EU が世界を先導するために取り組むべき13の優先事項を定めています。



20183月にフランスが開催した国際会議で、マクロン大統領はフランスを AI 先進国とするための戦略を発表しました。

同戦略は

  • フランスおよび欧州における AI 英語システムの強化、

  • データのオープン化政策の促進 、

  • AI に関する研究プロジェクトやスタートアップ企業への投資、

  • AI の倫理的政策的課題

4点を柱としてまとめられています



新世代人工知能発展計画は20177月に中国国務院より発表された中国 AI 産業発展の指針であり、2020年から2030年までは三つのステップに分け、今後今後の注目分野や実現目標、 AI 産業市場規模、関連産業市場規模まで細かく規定しています



日本の内閣は2018年に、 Society 5.0 という未来社会ビジョンの実現を目標として掲げている。

経済産業省は、 Society 5.0 を実現するために第4次産業革命技術といわれる 「Iot 、ビッグデータ、 AI 、ロボット」の社会実装が大きな鍵であるとしている。



9.5.2 コミュニティー、サービス

AI やディープラーニングが注目される昨今、技術者を支援するプラットフォームが増えている。

代表的なものとして Kaggleは「コンベンションへの参加」、 Google Scholar は「ウェブ検索による論文・学術誌へのアクセス」、Coursera は「世界の有名大学のオンライン講義の受講」をそれぞれ可能にしている