◆DTOとは
Data Transfer Object(DTO)はデザインパターンの一種で、アプリケーションソフトウェアのサブシステム間でデータを転送するのに使う。
Data Transfer Object とビジネスオブジェクトや Data Access Object との違いは、DTO が自身のデータの格納と取り出し機能(アクセサメソッドとミューテータメソッド)しか持たない点である。
2012年5月26日土曜日
2012年5月25日金曜日
IT教育について
IT教育については、どこでも難しさが出ているようです。
①1個の技術だけでは対応できない
②複雑性
③技術進歩
④APサーバの影響
などなど、各種の問題が混在化しています。
どうしてでも、開発段階で「えいやー」というのが開発現場で聴かれる言葉・・・
今後もこの状況が続きます。
IT教育で必要なのは、現状に対応するのではなく、理屈を知り、そこから応用が効く技術者を育成することが主です。
そのためか、どこの学校でも資格試験対策になってしまうのが本音。
今週はいろいろなイベントでしたが、来週からは仕事に集中。
いろいろ楽しい日々だった今週、来週はつらくなりそう(大汗)
①1個の技術だけでは対応できない
②複雑性
③技術進歩
④APサーバの影響
などなど、各種の問題が混在化しています。
どうしてでも、開発段階で「えいやー」というのが開発現場で聴かれる言葉・・・
今後もこの状況が続きます。
IT教育で必要なのは、現状に対応するのではなく、理屈を知り、そこから応用が効く技術者を育成することが主です。
そのためか、どこの学校でも資格試験対策になってしまうのが本音。
今週はいろいろなイベントでしたが、来週からは仕事に集中。
いろいろ楽しい日々だった今週、来週はつらくなりそう(大汗)
2012年5月24日木曜日
東京スカイツリーの展望室
21日、東京スカイツリーに登る。
エレベータが止まるハプニングもありましたが、19時30分より21時まで360mの展望室に滞在し、夜景を楽しみました
350m展望室に登り夜景を見るまでの動画です。
エレベータが止まるハプニングもありましたが、19時30分より21時まで360mの展望室に滞在し、夜景を楽しみました
350m展望室に登り夜景を見るまでの動画です。
2012年5月23日水曜日
2012年5月22日火曜日
ストレージ技術 覚書3
◆サーバー仮想化とストレージ仮想化
■サーバ仮想化
サーバー仮想化では、1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーを動作させます。そのため、物理サーバーを統合し、使用率を向上させ電力やサーバー・スペースにかかる費用の削減なども可能です。仮想サーバーは、物理サーバーに比べ、圧倒的に迅速にユーザーに提供できるだけでなく、逆にサーバー・リソースが不要となった場合でも、容易に「廃棄」することが可能で、プロジェクトの効率化を実現します。
さらに、サーバー仮想化環境では、物理サーバーの負荷変動や要件に応じて、指定したタイミングで仮想サーバーを物理サーバー上で移動させることが可能です。これは、物理環境で常につきまとってきた互換性に要する複雑さを軽減させる第一歩と言えます。
ストレージ仮想化と別々にとらえられがちなサーバー仮想化技術ですが、サーバー仮想化においては、SAN(Storage Area Network)すなわちストレージ階層において、集約された高速大容量のI/Oのリード/ライトや複数サーバーのイメージの移動が発生します。そのため、パフォーマンスや容量増加の適切な対応、可用性向上、さらに効率的かつ最適化されたパス管理などを実現するストレージ仮想化がサーバー仮想化を支える重要な技術となります。
■ストレージ仮想化
ストレージ仮想化によって、サーバーに影響を与えない、複数のディスク階層間、異機種混在環境を含む、ストレージ筐体(きょうたい)間での無停止のデータ移行が実現されます。後ほど詳しく触れますが、「今すぐ活用できるストレージ仮想化技術」としても仮想プロビジョニングや仮想LUNなどの先進のストレージ仮想化テクノロジーがEMCのSymmetrixやCLARiXだけでなく、各社の高性能なSANストレージ製品で提供されています。ストレージ仮想化の本質とは、複数のストレージ階層を単一の管理基盤の下で統合するものです。これによって、すべてのストレージ階層を容易かつ迅速に構成、管理し、環境を劇的に単純化し管理にかかるすべての手間とコストを削減します。
◆ストレージを効率良く運用する仮想プロビジョニング
(1)仮想プロビジョニング
仮想プロビジョニングでは、サーバー、アプリケーションに対して、実装している以上の容量を仮想的に割り当て、プール化された共通プールが実際に使用している分だけが物理的な割り当てとなるため、利用率を大幅に向上できます。
通常、新規のアプリケーション用などにストレージをプロビジョニングする場合、管理者は現時点で必要な容量ではなく、将来必要となる容量を考慮してプロビジョニングを行います。その際、ストレージ容量がなくなり、アプリケーションやビジネスのプロセスが停止してしまうリスクを軽減するため、また近い将来、再度プロビジョニングしなければならない頻度を減らすために、管理者ははじめから実際に必要以上の物理ストレージを割り当てしまいがちです。それにより、調達や運用の費用の悪化をもたします。
これらの問題を解決するのが仮想プロビジョニングです。これは「シン・プロビジョニング」ともよばれ、必要な場合にのみ共通プールから物理ストレージを使用して、ホストに自動的に割り当てます。仮想プロビジョニングによって、ストレージの有効活用だけでなく、従来のストレージ・プロビジョニングにかかっていた手間や時間を劇的に削減することが可能です。
(2)仮想LUN
無停止でデータを移行する仮想LUN
仮想LUN(Logical Unit Number)は、単一のストレージ・システム内において、移行元となるLUNから同じ、もしくはより大きいサイズの移行先LUNに対して、アプリケーションの停止を伴わないデータ移行を実現するテクノロジーです。仮想LUNは下記の価値をユーザーにもたらします。
・ストレージ筐体内での情報ライフサイクル管理(ILM)の実現
・パフォーマンスの向上
・無停止のシステム構成変更
仮想LUNにより、効果的な情報ライフサイクル管理戦略の構築と実行が可能です。情報ライフサイクル管理とは、あらかじめ定義したポリシーに従ってアクセス頻度の少なくなったデータを、高速なファイバ・チャネル・ドライブからより低速で大容量、安価なSATAドライブなどに自動移動させる技術です。これにより、ハードウエア・リソースをより効率的に使用し投資対効果の最大化を図ることが可能です。
さらに、仮想LUNは過負荷のディスクから負荷の低いディスクにデータを移行させることで、パフォーマンス向上を実現します。従来、多くの通常の移行技術では、LUNの特性の変更は許されません。一方、仮想LUNは、異なる特性のLUNへ移行することが可能で、パフォーマンス向上を実現します。また、仮想LUNによって、ディスク・アレイ・エンクロージャー間を無停止でデータ移動させることが可能です。そのため、ホストにかかるオーバー・ヘッドを削減し、システムを停止しないサービス・レベルを維持した構成変更を実現します。
(3)完全に自動化されたストレージ階層化 FAST(Fully Automated Storage Tiering)
FASTによる完全に自動化されたストレージ階層化
仮想LUN機能をベースにEMC独自のテクノロジーとして提供しているのが、FAST(ファスト:Fully Automated Storage Tiering)です。FASTではストレージ・インフラストラクチャの管理を劇的に容易にし、ストレージにかかる全体的なコストが大幅に削減されます。
またFASTは、変化するパフォーマンス要件に応じてストレージ階層間の動的なデータ配置や移行を自動化することで、適切なデータを適切なストレージ階層に適切なタイミングでの配置が可能です。コストとパフォーマンスに関する要件を最適化して、ストレージ階層化によるメリットを最大化します。
特にEMCのハイエンド仮想ストレージSymmetrix V-Maxにおいては、価格性能比の観点から分類される、ストレージ階層に関するすべての選択肢を同一筐体で提供します。一例としては、以下の内容になります。
・「階層0」ストレージとして
最小限の遅延と高いパフォーマンスが求められるトランザクションへの対応としてフラッシュ・ドライブ。
・「階層1」として
パフォーマンス重視のアプリケーションへの対応として、15,000回転のファイバ・チャネル・ドライブ。
・「階層2」として
大量のデータの一括処理やバックアップなど比較的低いパフォーマンスでも十分で、コスト要件を重視する大容量SATAドライブなど。
FASTでは、システムにかかる負荷は能動的に監視されます。これは使用頻度の高いデータはより高パフォーマンスのフラッシュ・ドライブへ自動的に移動され、逆に使用頻度の低いデータは、より大容量のSATAドライブに自動的に移動するという具合です。FASTはこれらの処理を動的かつサーバーを停止させず、ビジネス継続性や可用性に影響を与えずに実行します。
また今日、フラッシュ・ドライブは、ストレージ業界に大きな変革をもたらしていますが、FASTによって、より多くのユーザーがフラッシュ・ドライブのメリットを享受できるため、導入の加速が期待されます。
(4)仮想環境でのパス制御
(5)物理と仮想環境のエンド・ツー・エンド管理
仮想環境でのパス制御、物理と仮想環境のエンド・ツー・エンド管理
従来の仮想サーバー環境における複雑で限定的なフェイル・オーバーとロード・バランシング・ソリューションに対して大きな優位性を提供するのがEMC PowerPath/VEテクノロジーです。例えば、従来のパス制御に関するソリューションは、VMware VMotionなどの仮想マシン(VM)の移動に伴う、ストレージ・インターフェースの飽和による予期しないパフォーマンス劣化を避けることができませんでした。これに対し、高度なロード・バランシングとフェイル・オーバー機能を持つPowerPath/VEでは、仮想環境において常に高いパフォーマンス・レベルを維持します。PowerPath/VEはVMwareおよびHyper-Vの両方をサポートします。
物理と仮想環境を包含するエンド・ツー・エンドのリソース・マッピングと管理は、仮想化を支える重要な技術です。EMCでは、物理と仮想環境における統合管理を実現するためのストレージ管理ソリューションを提供しています。そのためVMware vCenterと連携し、仮想マシンを特定し、適切なストレージ・リソースを割り当てるなどが可能です。
今後、ますます現実化される仮想データセンターの進展においては、高度に統合されたサーバーやアプリケーションが、ペタ・バイト級の大容量ストレージを高パフォーマンス、高可用性のもとでアクセスする環境の構築、効率的な運用が必要です。
そしてそれを支えるストレージ仮想化は、サーバー仮想化と両輪をなす重要なテクノロジーなのです。
■サーバ仮想化
サーバー仮想化では、1台の物理サーバー上に複数の仮想サーバーを動作させます。そのため、物理サーバーを統合し、使用率を向上させ電力やサーバー・スペースにかかる費用の削減なども可能です。仮想サーバーは、物理サーバーに比べ、圧倒的に迅速にユーザーに提供できるだけでなく、逆にサーバー・リソースが不要となった場合でも、容易に「廃棄」することが可能で、プロジェクトの効率化を実現します。
さらに、サーバー仮想化環境では、物理サーバーの負荷変動や要件に応じて、指定したタイミングで仮想サーバーを物理サーバー上で移動させることが可能です。これは、物理環境で常につきまとってきた互換性に要する複雑さを軽減させる第一歩と言えます。
ストレージ仮想化と別々にとらえられがちなサーバー仮想化技術ですが、サーバー仮想化においては、SAN(Storage Area Network)すなわちストレージ階層において、集約された高速大容量のI/Oのリード/ライトや複数サーバーのイメージの移動が発生します。そのため、パフォーマンスや容量増加の適切な対応、可用性向上、さらに効率的かつ最適化されたパス管理などを実現するストレージ仮想化がサーバー仮想化を支える重要な技術となります。
■ストレージ仮想化
ストレージ仮想化によって、サーバーに影響を与えない、複数のディスク階層間、異機種混在環境を含む、ストレージ筐体(きょうたい)間での無停止のデータ移行が実現されます。後ほど詳しく触れますが、「今すぐ活用できるストレージ仮想化技術」としても仮想プロビジョニングや仮想LUNなどの先進のストレージ仮想化テクノロジーがEMCのSymmetrixやCLARiXだけでなく、各社の高性能なSANストレージ製品で提供されています。ストレージ仮想化の本質とは、複数のストレージ階層を単一の管理基盤の下で統合するものです。これによって、すべてのストレージ階層を容易かつ迅速に構成、管理し、環境を劇的に単純化し管理にかかるすべての手間とコストを削減します。
◆ストレージを効率良く運用する仮想プロビジョニング
(1)仮想プロビジョニング
仮想プロビジョニングでは、サーバー、アプリケーションに対して、実装している以上の容量を仮想的に割り当て、プール化された共通プールが実際に使用している分だけが物理的な割り当てとなるため、利用率を大幅に向上できます。
通常、新規のアプリケーション用などにストレージをプロビジョニングする場合、管理者は現時点で必要な容量ではなく、将来必要となる容量を考慮してプロビジョニングを行います。その際、ストレージ容量がなくなり、アプリケーションやビジネスのプロセスが停止してしまうリスクを軽減するため、また近い将来、再度プロビジョニングしなければならない頻度を減らすために、管理者ははじめから実際に必要以上の物理ストレージを割り当てしまいがちです。それにより、調達や運用の費用の悪化をもたします。
これらの問題を解決するのが仮想プロビジョニングです。これは「シン・プロビジョニング」ともよばれ、必要な場合にのみ共通プールから物理ストレージを使用して、ホストに自動的に割り当てます。仮想プロビジョニングによって、ストレージの有効活用だけでなく、従来のストレージ・プロビジョニングにかかっていた手間や時間を劇的に削減することが可能です。
(2)仮想LUN
無停止でデータを移行する仮想LUN
仮想LUN(Logical Unit Number)は、単一のストレージ・システム内において、移行元となるLUNから同じ、もしくはより大きいサイズの移行先LUNに対して、アプリケーションの停止を伴わないデータ移行を実現するテクノロジーです。仮想LUNは下記の価値をユーザーにもたらします。
・ストレージ筐体内での情報ライフサイクル管理(ILM)の実現
・パフォーマンスの向上
・無停止のシステム構成変更
仮想LUNにより、効果的な情報ライフサイクル管理戦略の構築と実行が可能です。情報ライフサイクル管理とは、あらかじめ定義したポリシーに従ってアクセス頻度の少なくなったデータを、高速なファイバ・チャネル・ドライブからより低速で大容量、安価なSATAドライブなどに自動移動させる技術です。これにより、ハードウエア・リソースをより効率的に使用し投資対効果の最大化を図ることが可能です。
さらに、仮想LUNは過負荷のディスクから負荷の低いディスクにデータを移行させることで、パフォーマンス向上を実現します。従来、多くの通常の移行技術では、LUNの特性の変更は許されません。一方、仮想LUNは、異なる特性のLUNへ移行することが可能で、パフォーマンス向上を実現します。また、仮想LUNによって、ディスク・アレイ・エンクロージャー間を無停止でデータ移動させることが可能です。そのため、ホストにかかるオーバー・ヘッドを削減し、システムを停止しないサービス・レベルを維持した構成変更を実現します。
(3)完全に自動化されたストレージ階層化 FAST(Fully Automated Storage Tiering)
FASTによる完全に自動化されたストレージ階層化
仮想LUN機能をベースにEMC独自のテクノロジーとして提供しているのが、FAST(ファスト:Fully Automated Storage Tiering)です。FASTではストレージ・インフラストラクチャの管理を劇的に容易にし、ストレージにかかる全体的なコストが大幅に削減されます。
またFASTは、変化するパフォーマンス要件に応じてストレージ階層間の動的なデータ配置や移行を自動化することで、適切なデータを適切なストレージ階層に適切なタイミングでの配置が可能です。コストとパフォーマンスに関する要件を最適化して、ストレージ階層化によるメリットを最大化します。
特にEMCのハイエンド仮想ストレージSymmetrix V-Maxにおいては、価格性能比の観点から分類される、ストレージ階層に関するすべての選択肢を同一筐体で提供します。一例としては、以下の内容になります。
・「階層0」ストレージとして
最小限の遅延と高いパフォーマンスが求められるトランザクションへの対応としてフラッシュ・ドライブ。
・「階層1」として
パフォーマンス重視のアプリケーションへの対応として、15,000回転のファイバ・チャネル・ドライブ。
・「階層2」として
大量のデータの一括処理やバックアップなど比較的低いパフォーマンスでも十分で、コスト要件を重視する大容量SATAドライブなど。
FASTでは、システムにかかる負荷は能動的に監視されます。これは使用頻度の高いデータはより高パフォーマンスのフラッシュ・ドライブへ自動的に移動され、逆に使用頻度の低いデータは、より大容量のSATAドライブに自動的に移動するという具合です。FASTはこれらの処理を動的かつサーバーを停止させず、ビジネス継続性や可用性に影響を与えずに実行します。
また今日、フラッシュ・ドライブは、ストレージ業界に大きな変革をもたらしていますが、FASTによって、より多くのユーザーがフラッシュ・ドライブのメリットを享受できるため、導入の加速が期待されます。
(4)仮想環境でのパス制御
(5)物理と仮想環境のエンド・ツー・エンド管理
仮想環境でのパス制御、物理と仮想環境のエンド・ツー・エンド管理
従来の仮想サーバー環境における複雑で限定的なフェイル・オーバーとロード・バランシング・ソリューションに対して大きな優位性を提供するのがEMC PowerPath/VEテクノロジーです。例えば、従来のパス制御に関するソリューションは、VMware VMotionなどの仮想マシン(VM)の移動に伴う、ストレージ・インターフェースの飽和による予期しないパフォーマンス劣化を避けることができませんでした。これに対し、高度なロード・バランシングとフェイル・オーバー機能を持つPowerPath/VEでは、仮想環境において常に高いパフォーマンス・レベルを維持します。PowerPath/VEはVMwareおよびHyper-Vの両方をサポートします。
物理と仮想環境を包含するエンド・ツー・エンドのリソース・マッピングと管理は、仮想化を支える重要な技術です。EMCでは、物理と仮想環境における統合管理を実現するためのストレージ管理ソリューションを提供しています。そのためVMware vCenterと連携し、仮想マシンを特定し、適切なストレージ・リソースを割り当てるなどが可能です。
今後、ますます現実化される仮想データセンターの進展においては、高度に統合されたサーバーやアプリケーションが、ペタ・バイト級の大容量ストレージを高パフォーマンス、高可用性のもとでアクセスする環境の構築、効率的な運用が必要です。
そしてそれを支えるストレージ仮想化は、サーバー仮想化と両輪をなす重要なテクノロジーなのです。
2012年5月21日月曜日
ストレージ技術 覚書2
◆アクセス頻度によってストレージを使い分ける「ILM」
ストレージ仮想化を使った応用的な機能として、ILM(Information Lifecycle Management)がある。ILMは、情報(データ)が生成され、利用され、最終的に破棄されるまでのライフサイクルを、主にアクセス頻度に注目して数段階に分類し、それぞれの段階で適切なストレージ・デバイスを使い分けようという発想だ。
通常、生成されて間もない「新鮮な」情報は参照/更新ともに高頻度で行われる。この段階の情報は、アクセスが高速なストレージ・デバイスに格納しておかないと業務効率を低下させる要因にもなる。このため、通常は手持ちのストレージ・デバイスの中でも最も新しく最も高速なシステムがこうした用途に充てられる。
例えば決算期にのみ参照されるデータであれば、保存用のアーカイブ・ストレージに移動しておき、決算期にはそこから取り出してくる、という運用でも効率面での悪影響は軽微にとどまるだろう。むしろ、オンライン・ストレージからめったに参照されないデータを排除することができれば、そのメリットがデメリットをはるかに上回ることが期待できる。
こうしたデータの移動は、残念ながら人力で実施することが極めて困難だ。日ごと/週ごと/月ごとといった形で定期的に生成されるファイルであれば、ちょっとしたスクリプトを書く程度の手間で半自動化も可能かもしれない。しかし、通常はファイルに対してどの程度の頻度でアクセスが発生しているかの情報を把握することすら困難であり、データを移動してしまうとアプリケーションからデータを見つけることができなくなるなど、さまざまな弊害が出てくる。そのため、ILMはコンセプトとしては分かりやすいものの、実装は簡単ではないソリューションとなっている。
現実のILMソリューションでは、仮想化技術と組み合わせることで実装上の困難を解消している例が大半だ。
これには、仮想ボリュームと物理デバイスのマッピングをアプリケーションからは隠ぺいされた形で動的に変更できるという仮想化の特長が生かされている。データをその鮮度とアクセス頻度に応じた物理デバイスに移動しつつ、アプリケーションから見た場合のパスは不変に保つ、といった実装が可能なのは、仮想化技術ならではと言ってよいだろう。
ストレージ仮想化を使った応用的な機能として、ILM(Information Lifecycle Management)がある。ILMは、情報(データ)が生成され、利用され、最終的に破棄されるまでのライフサイクルを、主にアクセス頻度に注目して数段階に分類し、それぞれの段階で適切なストレージ・デバイスを使い分けようという発想だ。
通常、生成されて間もない「新鮮な」情報は参照/更新ともに高頻度で行われる。この段階の情報は、アクセスが高速なストレージ・デバイスに格納しておかないと業務効率を低下させる要因にもなる。このため、通常は手持ちのストレージ・デバイスの中でも最も新しく最も高速なシステムがこうした用途に充てられる。
例えば決算期にのみ参照されるデータであれば、保存用のアーカイブ・ストレージに移動しておき、決算期にはそこから取り出してくる、という運用でも効率面での悪影響は軽微にとどまるだろう。むしろ、オンライン・ストレージからめったに参照されないデータを排除することができれば、そのメリットがデメリットをはるかに上回ることが期待できる。
こうしたデータの移動は、残念ながら人力で実施することが極めて困難だ。日ごと/週ごと/月ごとといった形で定期的に生成されるファイルであれば、ちょっとしたスクリプトを書く程度の手間で半自動化も可能かもしれない。しかし、通常はファイルに対してどの程度の頻度でアクセスが発生しているかの情報を把握することすら困難であり、データを移動してしまうとアプリケーションからデータを見つけることができなくなるなど、さまざまな弊害が出てくる。そのため、ILMはコンセプトとしては分かりやすいものの、実装は簡単ではないソリューションとなっている。
現実のILMソリューションでは、仮想化技術と組み合わせることで実装上の困難を解消している例が大半だ。
これには、仮想ボリュームと物理デバイスのマッピングをアプリケーションからは隠ぺいされた形で動的に変更できるという仮想化の特長が生かされている。データをその鮮度とアクセス頻度に応じた物理デバイスに移動しつつ、アプリケーションから見た場合のパスは不変に保つ、といった実装が可能なのは、仮想化技術ならではと言ってよいだろう。
2012年5月20日日曜日
ストレージ技術 覚書1
仮想化技術全般に共通する目標は、物理的なデバイスの詳細を隠ぺいし、制約を回避するために論理的なインターフェースを構築/提供すること、である。
ストレージの場合、基本となる物理的なデバイスとは、個々のHDDのドライブ単体ということになるだろう。
企業の情報システムでは、HDDの単体容量という制約を回避する技術は必須となる。
◆RAIDによるHDDの統合
HDDの場合、「分割」と「統合」という2つの方向の「仮想化」がどちらも長く利用されてきている。
まず分割は、パーティション分割としておなじみの手法だ。HDDの容量を分割し、それぞれを独立したHDDのように見せかけることができる。
一方、統合に関しては、主にRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)が用いられてきた。RAIDとは、安価で低信頼のHDDを複数組み合わせて信頼性を確保しようとする技術だが、結果的にHDDの単体容量を超える記憶領域をつくり出し、物理デバイスの制約を超えた運用を可能にする。
例えば、1TBのHDDを3台用意し、Dドライブ、Eドライブ、Fドライブとして接続したとする。この場合、ユーザーが利用可能な記憶容量は合計で3TBとなるが、この使い勝手は3TBのサイズのドライブが1台接続されている場合と同じにはならない。
どのデータをどのドライブに記憶したか、という情報をユーザーが正確に把握しておく必要があるという問題もあるが、
最大の問題は、1TBを超えるサイズのファイルを記録することができない、という点にある。
仮に、サイズが2.5TBの巨大ファイルがあったとしたら、このファイルを保存するためには最低でも3つの断片に分割して各ドライブに分散して記録し、使用する際にはこの断片をつなぎ合わせるという作業をユーザーが行うことになる。
一方、RAID-0によるストライピングを使う場合、ユーザーは3TBのドライブをDドライブとして使用することが可能になる。ここにはもちろん、2.5TBのサイズのファイルをそのまま記録することができる。物理的な実体としては1TBのドライブが3台あることに変わりはないが、これを統合して仮想的な3TBのドライブを創り出す
◆RAIDの限界
RAIDで複数のHDDを統合する場合、当然ながら統合対象となるHDDはすべてRAIDコントローラーの配下に接続されている。ユーザーの目から見える具体的なシステム・イメージとしては、外部ストレージの筐体(きょうたい)内に収納されたHDD群が1つのRAIDシステムを構成している、と見える。
逆に言えば、ストレージが複数台あれば、その数だけのRAIDシステムがあることになり、利用率の不均衡などの無駄が生じる可能性が高い。
仮想化されたストレージでは、仮想化システムが配下のRAIDシステムの容量を束ねて仮想的なボリュームを創り出し、これに対するインターフェースをサーバー側に提供する。これにより、ストレージ筐体(=RAIDシステム)の境界を越えてボリューム容量を拡張できる。
現在のエンタープライズ・ストレージでは筐体当たりの最大容量はPBレベルまで達しており、この容量では記録不可能な巨大サイズのファイルを扱うことがあるとは思えないので、筐体をまたがったボリュームの統合は、サイズ的な制約を理由としているわけではない。ここではむしろ、論理的な統合によって運用の効率化や簡素化が実現できることが主たるメリットとなる。
◆仮想化によって得られるメリット
ストレージ仮想化では、ストレージ・システムの筐体の境界をまたいだ容量の統合が可能になるため、容量を余らせているストレージ・システムの容量を別のストレージ・システムの容量とつなぎ合わせて活用する、といったことが可能になる。システム全体にわたる大規模なボリュームの整理統合を行うことなく、空き容量を活用することができるようになるため、ストレージ・システムを新たに追加購入しなくても当面の容量不足に対応可能となるわけだ。これは、IT投資の抑制にもつながるし、既存のITシステムの利用率を向上させることで投資効果を高めることにもなる。
また、ストレージ・システムの境界をまたいだ統合は、物理的なデバイスの詳細をサーバー側から隠ぺいすることと同義でもある。サーバー側では、仮想化システムが提供する仮想ボリュームに対してアクセスしており、仮想ボリュームが実際にどの物理デバイスにマッピングされているかについては全く知らされない。
ストレージの場合、基本となる物理的なデバイスとは、個々のHDDのドライブ単体ということになるだろう。
企業の情報システムでは、HDDの単体容量という制約を回避する技術は必須となる。
◆RAIDによるHDDの統合
HDDの場合、「分割」と「統合」という2つの方向の「仮想化」がどちらも長く利用されてきている。
まず分割は、パーティション分割としておなじみの手法だ。HDDの容量を分割し、それぞれを独立したHDDのように見せかけることができる。
一方、統合に関しては、主にRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)が用いられてきた。RAIDとは、安価で低信頼のHDDを複数組み合わせて信頼性を確保しようとする技術だが、結果的にHDDの単体容量を超える記憶領域をつくり出し、物理デバイスの制約を超えた運用を可能にする。
例えば、1TBのHDDを3台用意し、Dドライブ、Eドライブ、Fドライブとして接続したとする。この場合、ユーザーが利用可能な記憶容量は合計で3TBとなるが、この使い勝手は3TBのサイズのドライブが1台接続されている場合と同じにはならない。
どのデータをどのドライブに記憶したか、という情報をユーザーが正確に把握しておく必要があるという問題もあるが、
最大の問題は、1TBを超えるサイズのファイルを記録することができない、という点にある。
仮に、サイズが2.5TBの巨大ファイルがあったとしたら、このファイルを保存するためには最低でも3つの断片に分割して各ドライブに分散して記録し、使用する際にはこの断片をつなぎ合わせるという作業をユーザーが行うことになる。
一方、RAID-0によるストライピングを使う場合、ユーザーは3TBのドライブをDドライブとして使用することが可能になる。ここにはもちろん、2.5TBのサイズのファイルをそのまま記録することができる。物理的な実体としては1TBのドライブが3台あることに変わりはないが、これを統合して仮想的な3TBのドライブを創り出す
◆RAIDの限界
RAIDで複数のHDDを統合する場合、当然ながら統合対象となるHDDはすべてRAIDコントローラーの配下に接続されている。ユーザーの目から見える具体的なシステム・イメージとしては、外部ストレージの筐体(きょうたい)内に収納されたHDD群が1つのRAIDシステムを構成している、と見える。
逆に言えば、ストレージが複数台あれば、その数だけのRAIDシステムがあることになり、利用率の不均衡などの無駄が生じる可能性が高い。
仮想化されたストレージでは、仮想化システムが配下のRAIDシステムの容量を束ねて仮想的なボリュームを創り出し、これに対するインターフェースをサーバー側に提供する。これにより、ストレージ筐体(=RAIDシステム)の境界を越えてボリューム容量を拡張できる。
現在のエンタープライズ・ストレージでは筐体当たりの最大容量はPBレベルまで達しており、この容量では記録不可能な巨大サイズのファイルを扱うことがあるとは思えないので、筐体をまたがったボリュームの統合は、サイズ的な制約を理由としているわけではない。ここではむしろ、論理的な統合によって運用の効率化や簡素化が実現できることが主たるメリットとなる。
◆仮想化によって得られるメリット
ストレージ仮想化では、ストレージ・システムの筐体の境界をまたいだ容量の統合が可能になるため、容量を余らせているストレージ・システムの容量を別のストレージ・システムの容量とつなぎ合わせて活用する、といったことが可能になる。システム全体にわたる大規模なボリュームの整理統合を行うことなく、空き容量を活用することができるようになるため、ストレージ・システムを新たに追加購入しなくても当面の容量不足に対応可能となるわけだ。これは、IT投資の抑制にもつながるし、既存のITシステムの利用率を向上させることで投資効果を高めることにもなる。
また、ストレージ・システムの境界をまたいだ統合は、物理的なデバイスの詳細をサーバー側から隠ぺいすることと同義でもある。サーバー側では、仮想化システムが提供する仮想ボリュームに対してアクセスしており、仮想ボリュームが実際にどの物理デバイスにマッピングされているかについては全く知らされない。
2012年5月19日土曜日
2012年5月18日金曜日
人材育成
ビジネスで重要なことは新人の育成や中堅社員の教育です。
常識を知っていると考えて社員教育を怠っていると、社員は会社の期待に反して行動します。
時代、そして会社の方向性に沿って社員を育成しましょう。
社員を育成するときに重要なのは、育てる人が当たり前のことでも育てられる人に対して疑問がわくように教えることが必要。
単に怒ったり、感情的な言葉を言うべきではありません。
誰でも教えられるときは、何も知らないし、疑問が若いのは当然と思うことが必要です
愛情をもって接しましょう。
何か人材育成にお困りならばお問い合わせください。
常識を知っていると考えて社員教育を怠っていると、社員は会社の期待に反して行動します。
時代、そして会社の方向性に沿って社員を育成しましょう。
社員を育成するときに重要なのは、育てる人が当たり前のことでも育てられる人に対して疑問がわくように教えることが必要。
単に怒ったり、感情的な言葉を言うべきではありません。
誰でも教えられるときは、何も知らないし、疑問が若いのは当然と思うことが必要です
愛情をもって接しましょう。
何か人材育成にお困りならばお問い合わせください。
2012年5月17日木曜日
IT教育レジュメの販売開始
IT教育用のレジュメのPDFダウンロードの販売を開始しました。
最初はJavaの基本
Java基礎2 オブジェクト指向
Java基礎3 ファイル処理などのAPIの利用
データベース基礎 データベースおよびSQL
Webプログラミング基礎 Webプログラミング基礎およびHTML
Java応用1 サーブレットとJSP
Java応用2 サーブレットとJSPとデータベースの接続
Java演習講座1 顧客管理の作成
Java演習講座2 商品管理の作成
Java演習講座3 ショッピングサイトの作成
Java上級講座1 Struts
Java上級講座2 Spring
最初はJavaの基本
- プログラム基礎
- Java基礎文法
- 変数
- 演算子
- 制御文
Java基礎2 オブジェクト指向
Java基礎3 ファイル処理などのAPIの利用
データベース基礎 データベースおよびSQL
Webプログラミング基礎 Webプログラミング基礎およびHTML
Java応用1 サーブレットとJSP
Java応用2 サーブレットとJSPとデータベースの接続
Java演習講座1 顧客管理の作成
Java演習講座2 商品管理の作成
Java演習講座3 ショッピングサイトの作成
Java上級講座1 Struts
Java上級講座2 Spring
2012年5月16日水曜日
2012年5月15日火曜日
2012年5月14日月曜日
2012年5月8日火曜日
2012年5月7日月曜日
円高は止まらない
円高は今後も止まらない理由は
①日本が不景気になっても財政赤字になってもアメリカ国債の売却はできない
⇒ドルから円に換えるので円高の要因
②輸出産業の主体の日本企業はドル建て
⇒ドルから円に換えるので円高の要因
上記①については、今後日本政府がアメリカ国債をどのように扱うかによって円高ではなく、財政赤字が増える要因になる
円安にするには
個人の預貯金を欧米資産に換えることも考えられるが、リスクは肥大化する恐れが強い。
結局、国際経済が不安定のために、リスクマネジメントとして円を求める人が多いので円高は防げない。
①日本が不景気になっても財政赤字になってもアメリカ国債の売却はできない
⇒ドルから円に換えるので円高の要因
②輸出産業の主体の日本企業はドル建て
⇒ドルから円に換えるので円高の要因
上記①については、今後日本政府がアメリカ国債をどのように扱うかによって円高ではなく、財政赤字が増える要因になる
円安にするには
個人の預貯金を欧米資産に換えることも考えられるが、リスクは肥大化する恐れが強い。
結局、国際経済が不安定のために、リスクマネジメントとして円を求める人が多いので円高は防げない。
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