2月19日
日が長くなり、陽射しも春らしくなってきました。まだ気温が低いですが、気分的には寒さを感じません。
さて今日は、エンタープライズ・システムへのSOAの適用について述べます。
エンタープライズ・システムへのSOAの適用というのは、アプリケーションをスクラッチで再構築することではありません。
- 既存のアプリケーションをリファクタリングして、ビジネス機能を、企業内の他のアプリケーションおよび外部のパートナーにとって統合しやすいサービスとして公開することがSOA適用の第一歩になります。
- 従来のシステムでは、アプリケーションとビジネス機能が密結合しており(モノリシック・アプリケーション)、ビジネス機能を他のアプリケーションに公開するようなことは想定されていませんでした。
その結果、様々なアプリケーションで同じビジネス機能を重複して開発するといった無駄が生じていました。このように、横の連携がないモノリシック・アプリケーションが林立した状態を「サイロ」と呼ぶこともあります。 - 一方、SOAでは、ビジネス機能を外部から利用しやすいサービスとして公開します。
これにより複数のアプリケーションや外部のパートナーとの間でもサービスを共用、再利用できるようになります。そしてサービスをベースとしてビジネス・プロセスを組み立てることによりアプリケーションを構築します。このような組み立て型のアプリケーションをコンポジット・アプリケーションと呼びます。